えふでぃの備忘録

電子工作・レトロ・ゲーム・園芸やってます

YAMAHA MU50 XG音源 Battery LOW! 問題 

1995年に発売されたYAMAHAのMU50はXG音源の第2号機で、現在でも多くの人々によって使用されています。Windows11でも接続して使用可能で、レトロPCを持っていなくても当時の音を楽しむことができます。ただし、2021年以降、この音源に「BatteryLow!」という表示がされるようになりましたが、本体のMIDI音源が壊れているわけではなく、単に電池が切れたとういだけなのです。

 

それでは分解していきます。

    

左下にある半田付けされた電池が原因で、音源というと古いオーディオ機器などでは、電解コンデンサの容量が抜けたり液漏れして音が出なくなったり、カサコソ音や音が濁ることがあります。そのため、電源の修理をする際には、電解コンデンサも同時に交換することが多いようです。

  

上記画像は、電池と電解コンデンサを交換した後の画像です。電解コンデンサは漏れているようには見えませんでしたが、一般的には10年で寿命が来るため、26年前に製造されたものは交換が必要だと思われます。また、26年間電池に問題がなかったことに驚かされます。

    

26年後、電池の電圧は2.545Vにまで低下し、"Battery Low!"という表示がされました。この値は非常に低いため驚きました。しかし、電池がそれでも機能していたことになります。必要な交換部品は、以下の画像になります。

          

          

必要な交換部品は、電池ホルダとCR2450コイン型リチウム電池であり、パナソニック コイン形リチウム電池 CR-2450と、

CR2450 コイン電池ボタン電池ホルダーケースと同等品を購入しました。

半田付けされたCR2450は、マイナス側に2つの半田付けが必要ですが、この電池ホルダーはマイナス側が1つであるため問題ありません。サイズも問題ありませんが、注意点は角度が変わるということです。左側の画像は、角度が変わった状態を示しています。

アルミ電解コンデンサと電池を交換した後、本体を再び組み立てます。 「BatteryLow!」の表示は消えました。それで、MU50のデモ曲を聴いてみました。何となく透明感のある音が聞こえるようになったような気がしますが、気のせいかもしれません。

 

では、あと25~26年後には再び電池交換が必要になるでしょう。今からその準備をしておきましょう!(ただし、冗談です(^^;)それでは、YAMAHAのMU50に関する記事を終わりにしたいと思います。