えふでぃの備忘録

電子工作・レトロ・ゲーム・園芸やってます

はじめての同人ハード購入の思い出 RaSCSI

先日はSCSIエミュレータArdSCSinoについて書きました。ここではもう少し前の話を書きたいと思います。私のtwitterアカウントは2016年6月~となっておりますが、実際に使用を開始したのはコロナ禍より前の2019年頃だと思います。2019年に友人からPC9821Na12/H10を譲って頂きました。そのHDDには彼の大事なデータが入っていてPC98よりHDDのデータに思い入れがあるような雰囲気でした。何とかそのHDDのデータを救出したいという所からレトロPCやレトロゲームの活動を再開しました。

「そういえばノート型というか98noteは縁がなかったなぁ。。」これだけの理由でした。

その後、友人の壊れたHDDからデータの救出に成功し、とても喜んでいました。友人に譲って頂いたPC-9821Na12/H10は復活しませんでした。現在の話でよく言われる子基板の電源部の損傷が激しかった。具体的には液漏れの電解液が基板に染み込んで大きな染みが出来て復活の見込みはなかったように思います。その後、修理出来ないことにモヤモヤして、PC-9821Na12/S8をヤフオクで落札し友人のNa12/H10と共通な部分や樹脂パーツなどを混ぜて最初のノート型の98noteの修理の成功がはじまりとなります。現在も元気に動作中です。

twitterをはじめますと、PC98やレトロPC関連の人が増えていきます。そこで「RaSCSI」という言葉が出てくるのですが、その当時の自分には何かわからなかったのです。98noteの修理が出来ず、そちらを優先していました。ある時から98noteが修理できるようになって、同人ハードに興味を持ちました。そこでX68000のGIMONS氏が開発した「RaSCSI」がどのような作品か知ることになります。

ここからが本題になります。

まず、Project M.P.Sのシエル氏の詳細解説を見に行きました。

projectmps.net

「最低限これだけ設定すればとりあえず動かすことが出来る!はじめてのRaSCSI導入マニュアル(pdf版)すでに3年以上前に書いた入門書なので賞味期限切れていますという29頁の解説をプリントアウトしました。私が興味を持った時には、「3年以上前に書いた入門書なので賞味期限切れています」という事が書かれている状況でした。多くの人が導入済みだったという事になります。_(:3 」∠)_このPdf版を一番読んだと思います。実は最初は読んでもよくわからなかったのです。過去には色々な方が頒布していたそうですが、その時にはすきま工房氏のみが頒布している状況でした。この時期になりますとコロナ禍でRaspberry Piも枯渇と色々と大変な時期でした。

sukima-studio.booth.pm※1.令和5年7月からRaspberry Piの品不足が解消になるようです。

※2.令和5年5月現在、頒布が少量再開されているようです。

※3.同人ハードは頒布がとても大変なので自己中心的な事はやめて欲しいですね。何回もそのような状況を見てきています。(PC98のArdSCSinoの初期段階の動作報告でも大変だった経験から)

コロナ禍で購入できたRaSCSI ダイレクトリンクシールド (内蔵用)。すきま工房氏から剛速球で我が家に到着しているという経験を憶えています。そして、すぐに着手して完成したかと言えば、これがド素人は時間が掛かってしまうのです。(^_^;)

RaSCSI ダイレクトリンクシールド (内蔵用)

twitter上で人気のある「SC-98IIIとRaSCSI」のセットされた画像

どういう訳かRaSCSIが出来ていないのに、ArdSCSinoに挑戦しようとします。しかし、これがRaSCSIを動作させる事が出来るようになる切欠になるのでした。自分にとって難しいかなと考えていたArdSCSinoを色々やってみて、ふと「最低限これだけ設定すればとりあえず動かすことが出来る!はじめてのRaSCSI導入マニュアル(pdf版)をパラパラと読み進めると、あれ?BM版?ベアメタル版?あれだけ読んでもわからなかった導入マニュアルから急に理解できるようになり、実はベアメタル版で使用する場合は、とても簡単だったという事に気づいたのです。RaSCSIにはRASDRVなど様々な便利な機能があり、そちらの機能の事を考えていてベアメタル版という容易に使用できる方法を見落としていたのです。(^_^;)このようにしてRaSCSIとArdSCSinoというSCSIエミュレータの双璧が、ほぼ同時に動作する事が出来るようになるという不思議な経験をしました。

SCSIエミュレータの双璧 RaSCSIとArdSCSino

色々と考えているうちに見えてくるものがあるものだなぁと感じる瞬間でした。これが次世代ストレージのSCSIエミュレータなんだと感動した瞬間でした。TFカード(microSD)もデータは消えたり破損の可能性はあるのですが、別のPCに丸ごと保存しTFカードに書き戻す方法でバックアップ体制を整えています。この同人ハードの購入が以前に書いたGitHubや基板発注などのすべてのはじまりとなりました。記事の順番が逆になってますねぇ(^_^;)困ったもんだ。